A「穴子の蒲焼きが安かったから、おにぎりにしてきた」
B「おおー!」
C「すごい」
D「美味しそう」
私「EXCELLENT!」
A「それと崎陽軒のシウマイ。横浜市民はこれがないと」
B「この穴子のご飯はどうやって作ったんですか?」
A「お米に蒲焼のたれ、醤油、みりんを加えて蒲焼と一緒に炊いただけ。結構簡単だよ。最近炊飯器の使い方をやっと覚えて」
C「え?」
A「今までご飯はずっと鍋で炊いていたんだけど」
私「産業革命やん」
A「ホント革命」
B「去年鯛めしやたこめしも作られてましたよね」
A「鯛もタコも炊けばいいからね、簡単」
私「......」(「鯛も」が一瞬「大麻」に聞こえたけど、ここは黙っておこう。頭がおかしいと思われかねない)
B「私が買ってきたお寿司はユズが入っているんですけど、もし苦手な方がいらっしゃったら申し訳ないなって」
一同「いや」「大丈夫」
私「俺ユズ得意」
A「得意.....?」
C「すみません、お菓子しか持ってこなくて」(ポッキーを取り出す)
D「東急百貨店で唐揚げを買ってきました」
私「俺はまず枝豆を」
C「枝豆。緑が少なかったからいいかも」
私「それと、やっぱりお花見といったらテンションが上がる飲み物が欲しいよな、と思って。はいこれ、 栄養ドリンク」
D「栄養ドリンク......」
A「エナジードリンクじゃなくて、栄養ドリンクなの」
私「栄養ドリンクには栄養が入っているから。エナジードリンクには栄養がない」
B「栄養ドリンクもらっていいですか?」
私「どうぞ」
C「栄養ドリンクの香りが......」
A「匂いじゃなくて香りなのか」
私「豊潤でかぐわしい香りがね」
C「いや。人工的な甘さの香り」
かくしてご飯が出揃った(写真1)。
写真1 みんなで持ち寄ったご飯 |
私「こいつ、場を支配しているな」
D「蜂のような見た目をしているけど、これよく見ると蜂ではない?」
C「ホントだ。羽の付き方が違う」
D「危険だと思わせて襲われないようにしているのかな」
私「なるほど」
D「人間にも有効かもね」
私「?」
D「人間も蜂が怖いから」
私「ああ、人間が蜂の格好をするのかと思った」
B(笑いながら)「話しかけられたくない日は、蜂の格好をしてブーンって言いながら走り回る......」
A「確かにそんな人に話しかけたくはないけども」
C「そういえば、コロナがあるから本当はこうして集まっちゃいけないらしいですね」
私「もし誰かに見つかったら、話しかけられないように蜂の格好して逃げるしかない」
B「あっ。如才さん、頭に桜の花びらがついてます」
私「え、どこ?んー、まあカワイイからいいか」
A「原宿のJKだ」
B「風流なJK」
B「お茶頂いていいですか」
D「はい」(注ぐ)
B「すみません、学士なのに修士のDさんに注いでもらって......」
私「学歴社会!」
A「世知辛い......」
D「研究室にドクターペッパーが好きな人がいて。その人は毎日ドクターペッパー飲んでたんだけど、あるとき先生に「お前はまだドクター取ってないんだから飲んじゃダメだ」と言われて飲むのやめたんだって。そうしたら購買の棚からドクターペッパーがなくなった」
私「需要を一人で賄っていたのか」
C「マスターペッパーなら飲めたのに」
B「バチェラーペッパー 、ハイスクールペッパー」
私「存在ペッパーとかね」
B「存在ペッパーは誰でも飲める」
A「......ただの「ペッパー」じゃダメなの?」
B「ポッキー食べていいですか」
C「どうぞどうぞ」
B「袋の裏に何か書いてある......。「薔薇は本数によって花言葉が異なり、108本だと「結婚してください」の意味となります」」
A「それ、花言葉......?」
C「108だと2で割り切れるから、縁起があんまり」
D「じゃあ107の方がいいのかな」
私「「最後の1本は......君だよ」ってね」
A「キザな」
D「それだとまた108本になってしまうから」
私「じゃあダメか......」
A(ポッキーの袋の裏を見ながら)「ロイヤルミルクティーは英語だと思われているけど、実は和製英語」
私「へぇへぇへぇへぇへぇへぇ」
C「懐かしい」
B「そもそもロイヤルミルクティーってなんなんでしょう。普通のミルクティーとは違う......?」
D「ロイヤルなミルクティーなのか、あるいはロイヤルミルクのティーなのか」
私「そうか、牛の中にも王族の牛がいて、そこから取れた牛乳はロイヤルミルク。あるいは、皇居で牛を放牧する。その牛から取れた牛乳がロイヤルミルク」
D「ということは、ミルクロイヤルティーもあるのか」
私「そうそう。 皇居で栽培した茶葉を使っているけど、 牛乳は普通」
A「茶葉にはこだわっているのに......!」
私「牛乳もロイヤルミルクにすれば、ロイヤルミルクロイヤルティーになる」
B「宮内庁に就職して牛を育てないと」
D「それで見つかって捕まってしまう、と」
C「「ロイヤルミルクティーを作ろうと思った」」
A「などと意味不明な供述をしており......」
私「皇居で育てればロイヤル〇〇になるけど、 キャンパスで育てればアカデミック〇〇になる」
B「そういえばAさんアカデミック梅酒作ってましたよね」
私「あれは美味しかった」
E「以前学部の建物の近くにアカデミックぶどうがなっているのを見つけたんですけど、いつの間にか刈り取られてしまっていました」
C「この前Bさんと一緒にアカデミックはっさくを食べました。酸っぱかったです」
私「これが、アカデミアの味......!」
E「回青(カイセイ)現象といって、ずっとなっているとまた実が青くなることがあるみたいです」
A「ああ、上の方にある実は取られずにずっと残ってるもんなあ」
私「落ちないのか」
E「もちろん落ちるのもあるんですけど」
私「落ちないアカデミアはっさく......これは受験生に売れる!」
B「カイセイだから頭良さそう」
C「如才さんキャンパスでゴーヤ育ててらしたんでしたっけ」
私「そうそう。でも全部当局に刈り取られた」
E「嘘でも看板立てておけばいいんじゃないですか?「生物実験に使うので抜かないでください」みたいな」
私「よし、じゃあ「計算機実験に使うので抜かないでください」、と .......」
A「嘘が下手!」
A「そろそろ解散しましょうか」
一同「じゃあ、また」「バイバイ」
私「おやすみー」
B「おやすみ......?」
A「早いよ」
唐揚げもお寿司も大きくて、お腹いっぱいになってしまった。実に楽しいお花見会だった。