2024年4月8日月曜日

サイゼリヤの反対

Twitterを眺めていると、しばしば「サイゼリヤはデートに適しているか否か」と議論になっているのを見かける。ファミレスにも色々あるが、最も議論を呼ぶのはどういうわけだかサイゼリヤのようだ。では、反対に、議論の対象から最も遠いファミレスはどこだろうか?

おそらくそれは「びっくりドンキー」だ。語感が間抜けだからである。

考えてもみてほしい。びっくりドンキーの是非について真剣に討論していたら、確実に阿呆だと思われる。全く締まらない。「サイゼリヤ」の語感がまとう洗練された雰囲気は、「びっくりドンキー」の中に一切ない。びっくりドンキーを褒めても阿呆、貶しても阿呆だ。どちらも阿呆なので、二項対立になり得ない。びっくりドンキーについて真面目な話をしている人がいるとすれば、その人はおそらくびっくりドンキーの経営者だろう。

そもそも「ビ」がよくない気がする。「サイ」から始まる言葉をいくつか挙げてみよう。
  • サイエンス
  • サイキック
  • サイバーセキュリティ
  • 才気煥発
  • 裁判官
どれも賢そうだ。対して「ビ」はどうか。
  • ビール
  • ビッグマック
  • 鼻炎
  • ビギナーズラック
  • 備前
この並びである。「ビール」も「ビッグマック」も不健康だ。「鼻炎」でくしゃみをする姿や「ビギナーズラック」を喜ぶ姿は間抜けである。「備前」は特段阿呆ではないだろうが、それはそれとして、岡山県にはなんとなく住みたくない。

ところで、私は「びっくりドンキーの是非について真剣に討論していたら、確実に阿呆だと思われる」と述べた。こうなると、サイゼリヤの是非なら阿呆でないのかと疑問に思うかもしれない。
それに関しては答えたくない。