そんなことはどうでもいい。重要なのは私は飲料メーカーで一番サントリーを応援しているという事実だ。ここ一年ほど、私は常にサントリーを意識して毎日サントリーの烏龍茶をがぶ飲みしている。そんなサントリー漬けの生活を送っていたある日、Twitterにこのようなツイートが流れてきた。
ペプシBIG〈生〉実質タダ!?
— Pepsi(ペプシ) (@pepsi_jpn) March 14, 2022
キャンペーンスタートです。#ペプシBIG生
※デジタルギフト80円分
※ LINEアカウント1つにつき、5回までの応募となります。
※生コーラスパイス使用 pic.twitter.com/OSnBFZ4UPJ
ジョイマンとムーディ勝山!夢のコラボの開幕に私は狂喜乱舞した。 動画も期待に背かない素晴らしい内容だった。頭の中に笑いの花が咲き乱れる。今は3月23日。まだ少し寒いけれど、春はもう目の前にいる。春だ。春が来る。恋の予感!
私には彼女がいない。しかし、人生万事塞翁が馬だ。運命の出会いというものはいつ起こるのかわからない。「Chance favors the prepared mind」という諺がある。チャンスが降りかかってきたときに、ちゃんと掴み取れる心を持っておかなければならない。だから今から想定しておこう。理想の出会いを。
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街中。歩いていると、前の女性のカバンから何か落ちた。女性は気付いていないようだ。慌てて拾い上げてみると、ハンカチのようだった。女性のもとへ駆け寄る。
私「あの、すみません」
女性が振り向く。あまりの美貌に息を飲む。緊張が一気に高まる。カミカミになりながらも、話しかける。
私「こ.......これ、落としませんでしたか」
女性「あ!私のです!拾ってくださったんですね。ありがとう オリゴ糖」
澄んだ声。今、確かに「ありがとう オリゴ糖」と発せられた。想定外の言葉に、思わず息を飲む。わずかな沈黙ののち、意を決して返事をする。
私「なななな〜なななな〜」
女性「仲良く なりたいです」
私「当然のことを〜しただけ〜 当然 心不全。礼には〜及ばぬ〜 及ばない 真駒内。いきなり出てきてごっめーん 誠にすいまめーん」
女性「なんだこいつー!」
私「LINEの〜連絡先〜tell me show me」
女性「いいですよ!」(LINE交換をする)
私「どうですか〜お茶でも〜 喫茶店 韋駄天」
女性「行きましょう行きましょう!どこがいいでしょう?」
私(スッとジョイマンの真似をやめる)
私「少し歩いたところに純喫茶があるみたいですね。ここにしましょう」
高鳴る胸の鼓動を抑えながら、私は女性の隣に並んで歩き始めた。
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