疲れが溜まってきたので、銭湯に行くことにした。普段は表参道の清水湯に行くことが多い。清水湯には人工炭酸泉があるからだ。ぬるいお湯なのに、浸かっているうちにじんわりと温まる不思議な感覚の炭酸泉が好きなのである。
調べてみると、上北沢にも炭酸泉があるらしい。下北沢駅から上北沢駅は電車で15分もかからないようだ。これなら表参道と大して変わらないし、気分を変えてこちらに行ってみることにした。
夕方の17時頃、上北沢駅から歩いて北沢湯に着いた。昔ながらの銭湯といった印象の外装に反して、中は広々としていて綺麗だった。
早速お風呂に入ってみた。清水湯と違ってシャンプーとボディソープの貸し出しがあり、便利である。炭酸泉に入っていると、体に炭酸ガスの気泡がついてぽかぽかしてきた(*1)。気持ちがいい。これを求めてやってきたのだ。
しばらくすると、子供が入ってきてアヒルのおもちゃで遊び始めた。気泡が逃げるやろこのガキが、小僧はとっとと帰って親御さんの温かいメシでも食ってろやと思いつつも、特に何も言わずゆっくり入っていた。彼の実際の夕食は冷製スープとか膾とかかもしれないからである。平壌冷麺の可能性も高い。
お風呂から上がった後は、上北沢にあるらぁめん小池という店でラーメンを食べた。ラーメンと平壌冷麺は、味も違うが温度も違う。ラーメンは平壌冷麺と違って温かい。共通しているのは麺類というくらいだ。
ラーメンは麺も温かく、そのうえ器も温かいのだが、特に温かい部分といえばスープだろう。スープをレンゲですくって飲んでみると、温かさとともに上品な旨みが舌に広がった。煮干しの旨みをしっかりと引き出しつつも、苦味を抑えてあっさりとまとめられたとても美味しいスープである。なめらかな麺との相性も抜群で、絶賛されるのも納得の一杯だった。
らぁめん小池のラーメン |
北沢湯は、時々熱い湯が湧いて出て温度ムラが生じるのが気になった(*2)ものの、それ以外は大満足の銭湯だった。らぁめん小池の他のメニューを注文するためにも、今後も時々上北沢に行ってみようと思う。表参道の食事は概して高く、いつも蕎麦きりみよたにしか行っていないのだ。
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