2022年9月5日月曜日

脱衣所の謎

今日は銭湯に行ってきた。番台で回数券を出し、ロッカーの鍵を受け取って、脱衣所へ入った。私は尿意を催していた。脱衣所には一つの大便器から成るトイレがあった。私はそそくさとトイレに入り、鍵を閉め、放尿を開始した。そのとき私の脳裏に一つの疑問が浮かんだ。

私は今何のため・・・・にトイレの鍵を閉めたのか?

今ここでトイレの鍵をピッキングか何かで開けられて、私の放尿シーンが脱衣所にいる人みなの前で晒されたとしたら、私はきっと恥ずかしい気持ちになるだろう。しかし一体何が恥ずかしいというのだろうか。ここは銭湯の更衣室なのだから、周りの人に性器を見られたとしても何も問題はない。普段小便器を平気で使っているのだから、放尿の様子を見られるのが恥ずかしいという理屈も成り立たない。
今の私は服を着ていて、トイレの外の人は裸なのだ。鍵によって守られた内部にいる私の方が露出度が低く、鍵の外側の人の方が露出度が高い。なぜ私が恥ずかしがらねばならないのか?恥ずかしがるべきは外側の彼らの方ではないか?これはパラドックスではないか?どうしてこのような現象が起きるのか?
浴槽に浸かりながら、そんなことを30分ずっと考えていた。湯温は42度だった。

私はすっかりのぼせてしまった。番台で冷たい牛乳を買って、銭湯の外でぐびぐびと飲んだ。夕方の空気が涼しかった。秋はすぐそこまで近づいていた。

2022年9月3日土曜日

会話は人生か?

スペースで志津さん(@Sea_Z6)と話していた。
私「文章を書くときって推敲を重ねて全体として一貫した内容になるようにするけど、話をするときってそういうことができないから、話しているうちに全然違う内容になることがあるんよな」
志津さん「でも、そうやってどこに行くか分からないことが会話の楽しさでもありますよね」
私「確かに。人生と一緒やな。会話って人生やわ」
志津さん「人生楽しいですか?」
私「いや、全然」
志津さん「じゃあ違うじゃないですか。会話はどこに行くか分からないから楽しいって話だったのに......」
私「確かに。全然違うわ。会話は人生ではない」

2022年8月7日日曜日

【告知】東大きらら同好会合同誌「Micare vol. 2」

東大きらら同好会の夏コミ新刊「Micare vol. 2」(同好会公式サイト)に寄稿しました。 

私が関わっているのは、主に

  • 記事「会員厳選!イチオシきらら」
  • 記事「九条カレンと量子ビット」
  • 漫画「なるコティズム」
の3つです。

 「会員厳選!イチオシきらら」は合同企画で、5人の選者が好きなきらら作品について紹介するというコーナーです。私も1作品を紹介しました。私が紹介した作品とは何なのか、予想できますでしょうか。

記事「九条カレンと量子ビット」はきんいろモザイクと量子力学の話です。おびただしい量の数式と、締切後に大量の修正点を送ったことで編集担当・校閲担当・デザイン担当の仕事を大幅に増やし、迷惑をかけにかけた問題作です。記事を書く側だったからよかったものの、これを載せろと言われた側はたまったものではなかったでしょう。誰も読まなかったら苦労した彼らも浮かばれませんから、是非読んでみてください。

「なるコティズム」はオリジナルの4コマ漫画です。かわいくて温かみのある作品を作ることを目標に、ブログ掲載の過去作のときよりだいぶ真面目に描きました。従って、大麻を使用するキャラは作中に出てきません。 大麻を使用するキャラがいる漫画は読めない、という方でも安心してお楽しみいただける作品となっています。おまけも含めて合計32ページあります。

「Micare vol. 2」はさまざまな方の力を合わせて作られており、見どころたっぷりです。イラストにミステリに評論にとバラエティに富んでいて、携わっていて楽しかったです。
何冊売れても私にお金が入ることはない(*1)そうなのですが、売れないと編集長の方が胃痛になると聞いています。よかったら買ってみてください。購入方法は以下の通りです。

  • 同人誌即売会
    今年の8月13日、コミックマーケット100で販売されます。東Y16aとかいうところがスペースだそうです。他にも駒場祭のコミアカなどでも販売されることでしょう。
  • 委託販売
    メロンブックスで注文ができます。通販での購入も可能です。
  • 私からの手渡し
    私も購入予定ですので、知り合いの方は言ってもらえたらついでに買っておくことが可能です。

買う気になれなくても告知ツイートのRTだけでもしていってもらえると助かります。それでは、皆さんどうかよろしくお願いします。

(*1)「Micare vol.2」の本自体も、自分でお金を出して買います。

2022年5月10日火曜日

指導法

友達A「この前バイトでな」
私「うん」
A「塾で小学生教えとるんやけど」
私「へー」
A「生徒の中に小学生同士で付き合ってるカップルがおって」
私「ふむ」
A「その男の子の方が早く終わったねんな」
私「ほう」
A「そしたらその子、女の子の方が終わるまで外で待ってくれとった」
私「ガキンチョの分際で生意気な。そんなもん女子の方だけ課題10倍や。風邪引いてまえ」
A「ほんまかわいかったわー」
私「あれ?」
A「?」
私「そうか......」
私「そっちが正解か.......」

2022年3月23日水曜日

春が来る!新しい恋......を妄想しよう!

昨年の春、友達がサントリーに入社した。サントリー志望の就活生は、みんなサントリーとエントリーで韻を踏んでふふっと笑うのだろうか。サントリー エントリー、ヤクルト デカルト。
そんなことはどうでもいい。重要なのは私は飲料メーカーで一番サントリーを応援しているという事実だ。ここ一年ほど、私は常にサントリーを意識して毎日サントリーの烏龍茶をがぶ飲みしている。そんなサントリー漬けの生活を送っていたある日、Twitterにこのようなツイートが流れてきた。

ジョイマンとムーディ勝山!夢のコラボの開幕に私は狂喜乱舞した。 動画も期待に背かない素晴らしい内容だった。頭の中に笑いの花が咲き乱れる。今は3月23日。まだ少し寒いけれど、春はもう目の前にいる。春だ。春が来る。恋の予感!

私には彼女がいない。しかし、人生万事塞翁が馬だ。運命の出会いというものはいつ起こるのかわからない。「Chance favors the prepared mind」という諺がある。チャンスが降りかかってきたときに、ちゃんと掴み取れる心を持っておかなければならない。だから今から想定しておこう。理想の出会いを。

***

街中。歩いていると、前の女性のカバンから何か落ちた。女性は気付いていないようだ。慌てて拾い上げてみると、ハンカチのようだった。女性のもとへ駆け寄る。

私「あの、すみません」

女性が振り向く。あまりの美貌に息を飲む。緊張が一気に高まる。カミカミになりながらも、話しかける。

私「こ.......これ、落としませんでしたか」
女性「あ!私のです!拾ってくださったんですね。ありがとう オリゴ糖」

澄んだ声。今、確かに「ありがとう オリゴ糖」と発せられた。想定外の言葉に、思わず息を飲む。わずかな沈黙ののち、意を決して返事をする。

私「なななな〜なななな〜」
女性「仲良く なりたいです」
私「当然のことを〜しただけ〜 当然 心不全。礼には〜及ばぬ〜 及ばない 真駒内。いきなり出てきてごっめーん 誠にすいまめーん」
女性「なんだこいつー!」

私「LINEの〜連絡先〜tell me show me」
女性「いいですよ!」(LINE交換をする)
私「どうですか〜お茶でも〜 喫茶店 韋駄天」
女性「行きましょう行きましょう!どこがいいでしょう?」
私(スッとジョイマンの真似をやめる)
私「少し歩いたところに純喫茶があるみたいですね。ここにしましょう」

高鳴る胸の鼓動を抑えながら、私は女性の隣に並んで歩き始めた。

***

2022年2月6日日曜日

性格の悪い美人か、性格の良いブスか

私「究極の二択として、『性格の悪い美人と性格の良いブス、結婚するならどっち?』っていうのがよくあるやんか。でもこれって性格の良いブス一択やろって思う。これは両者の極限を考えてみたら分かる話で、いくら容姿が醜くてもそれで命に危険が及ぶことはない。しかしその一方で、性格の悪い美人は最悪の場合多額の保険金をかけた上で殺してくるはずや。自分の手を汚さず殺し屋を雇ってくる可能性を考えれば、本人と離れていても安全とは言えず、結婚したその瞬間に地球に安全な場所はなくなる。以上の議論から、性格の良いブスを選ぶべきだという結論が導かれるわけや」

友達「そうかもしれないけど、こんなこと言ってるやつは性格の良いブスに選んでもらえないやろな」

私「......」